おはようございます。朝美人アンバサダーで、ダイエットインストラクターの岩瀬結暉です。
今回は、ダイエットをするなら知っておきたい「脂質」のお話。
酸化された油(スナック菓子や揚げ物など)ではなく、魚・肉・ナッツ・豆類などの食品に含まれる脂質について解説します。
「脂質」を摂ると太る?それとも、摂らないと太る?
「脂質を多く摂る=太る」と思われていた時代
脂質=肥満という概念は、1950年〜1970年代に、肉などの脂質をたくさん摂取している国で肥満が多かったためです。
余分な脂質の摂取は、脂肪細胞に蓄積されて肥満になる、そう考えられていました。
21世紀になって分かったこと
2010年以降、体重減量についての実験で、次の3グループの食べ方で検証がされました。
- 『脂質制限+糖質・たんぱく質を制限』
- 『脂質積極摂取+糖質・たんぱく質を制限』
- 『糖質ゆる制限(1食糖質40g)+脂質・たんぱく質を無制限』
結果、1番体重が減ったグループは『糖質ゆる制限+脂質・たんぱく質無制限』。糖質はロカボ的に摂り、脂質・たんぱく質は好きなだけ食べる方法が1番痩せるという結果になりました。
2位は『脂質積極摂取+糖質・たんぱく質制限』、そして3位は『脂質制限+糖質・たんぱく質制限』。
つまり、脂質を制限しても痩せないという結果が出たのです。
満腹感を長続きさせて、余計な食事を防ぐコツ
脂質やたんぱく質を摂取すると、消化管ホルモンの「グルカゴン様ペプチド-1」「ペプチドYY」の分泌で満腹中枢が刺激され「お腹いっぱい」と感じます。
また、たんぱく質と脂質は、空腹を感じるホルモン「グレリン」の分泌を抑制するので、満腹感が長続きします。
お腹いっぱいが長続きする=余計な食事をせずに済むということ。糖質をお腹いっぱい食べても、すぐにお腹が空いてしまうのは、糖質にはグレリンを抑える効果があまりないからなのです。
つまり、脂質を食べなければ太る、というわけではありませんが、ダイエット中に無理なく過食と余計な間食を防ぐために、脂質はしっかり食べたほうがいい、と考えることができます。
ただし、脂質=揚げ物ではありません。くれぐれもそこを勘違いせず、脂質の摂り過ぎには気をつけましょう。
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☆この連載は【隔週火曜日】更新です。次回もどうぞお楽しみに!