おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:知っておきたい「旅館」を利用する時のマナー
涼しくなり「そろそろ温泉に行きたいなぁ」「秋の連休は紅葉旅行に出かけたい」など、楽しいお出かけの計画をしている方も多いのでは?
今回は、旅に出かける前におさえておきたい、旅館でのマナーについて確認しましょう!
【1】靴の脱ぎ方・揃え方を気をつけよう
旅館について靴を脱ぐときは、前を向いたまま靴を脱ぎ、振り返り、斜めにしゃがんで靴を揃えます。
詳しくは、以前の記事でお伝えした靴の脱ぎ方( 印象美人になる!知っておきたい「靴の脱ぎ方・揃え方」のマナー )を参考にしてください。
旅館のスタッフの方から「そのままでいいですよ」と言われた場合は、靴の向きを変えたり、揃えたりするのはおまかせしましょう。
その際には、「お願いします」や「ありがとうございます」と伝えられるといいですね。
【2】素足は避けて!
室内に裸足であがると、足の裏の汗や汚れがついてしまい失礼にあたります。
特に、畳の部屋は注意が必要です。
元々和室では、畳の上に食事を置いていました。また、布団も畳の上に直接敷きますよね。ですので、畳は清潔にしておかなければならないところです。
お風呂上りの清潔な足でしたら、素足でもOKとされていますよ。
【3】荷物を置く場所も意識しよう
部屋に入って荷物を置く際、上座である床の間からは、遠い場所に置くようにしましょう。
床の間は、掛け軸や生け花で、お客様へのおもてなしを表している空間です。その想いを大事にし、床の間の近くにはなにも置かないようにしたいですね。
また、畳を傷めないよう、荷物の動かしかたにも気を付けましょう。
【4】「心付け」のスマートな渡し方は?
基本的に、サービスは「サービス料」に含まれているので心付けは必要ありません。が、特別になにかに配慮してもらう場合などはお渡ししても良いでしょう。
その際は、宿泊料の1割~2割程度が目安とされています。1,000円~3,000円程度をポチ袋などに入れて、到着時にお渡ししましょう。
ただし、心づけはお断りするように決まっているところもあります。その場合は、無理にお渡しせず、後日手紙などでお礼をお伝えするのも良いですね!
【5】浴衣を着て部屋の外を歩くのは?
洋室のホテルでは、浴衣で部屋の外を歩くのはよくないとされていますが、旅館の場合はそれぞれ異なります。
旅館内の温泉や露天風呂、食事処に行くときなど、浴衣のままでもよい旅館も多いと思います。予め旅館に確認しておくと安心ですね。
ただし、浴衣で部屋の外を歩く場合は、だらしなく見えないよう、半纏を羽織りましょう。
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いかがでしょうか。楽しい旅行にするためには、お互いの心遣いも必要です。
ぜひ、心遣いをカタチにして、思い出に残る旅にしてくださいね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!