おはようございます。野菜料理家 やのくにこ です。
お米が大好きな私は、朝昼晩と3食お米を食べています。新米の季節になると、日本各地の美味しい新米を食べ比べるのも楽しみ。おにぎりにしたり、稲荷ずしを作ったり、「炊き込みご飯」を作って楽しんでいます。
「炊き込みご飯」というとたくさんのお米で炊くイメージですが、実は、少量のお米でも美味しく作れます。
今日は、お米1合でできる、簡単でおいしい秋の炊き込みご飯の炊き方をご紹介します。
お米1合だけ!新米と秋の味覚で作る「炊き込みご飯」3レシピ
少量の炊き込みご飯の時には、ご飯の上に載せる具材を小さめに切って乗せるのがポイント。ご飯を押しつぶさず美味しく仕上がります。
【1】ホクホク、甘い♪「栗いもご飯」
まずは、栗ご飯から。
私の好きな栗ご飯はシンプルですが、もうひとつの秋の味覚であるさつまいもを加えるのが特徴。
栗の甘さが足りなかったときには、さつまいもが名わき役として活躍しますよ。
材料(2人分)
- 新米(お米) 1合
- むき栗 50g
- サツマイモ(紅はるか) 50g
- 塩 ひとつまみ
作り方
1) お米を研いで炊飯器の1合の目盛りまで水を加え、30分浸水させる。
2) 栗とサツマイモは1.5mm角くらいの大きさに切る。
3) 塩一つまみを(1)に加え混ぜて、お米の上に栗とサツマイモを並べ炊飯する。
※塩ひとつまみは、親指と人差し指でつまむ程度の量です
お好みで黒ごまをかけても美味しいですよ。
だし汁は不要です。一つまみの塩だけで味わい深い「栗いもご飯」になります。サツマイモは甘みの強い紅はるかを使いました。
【こちらもおすすめ】「つやつや、甘~い!「新米」のおいしい研ぎ方・食べ方」
【2】栄養たっぷり!「秋鮭と栗と生姜の炊き込みご飯」
次にご紹介するのも栗ご飯ですが、栗と秋鮭と生姜を組み合わせます。
秋バテや風邪気味の方にお勧めの炊き込みご飯です。栗は栄養補給に、秋鮭や生姜には免疫力アップや美肌、疲労回復などが期待できます。
材料(2人分)
- 新米(お米) 1合
- 秋鮭 1切(60g程度)
- むき栗 60g
- すりおろし生姜 小さじ1/2
- (A)だし醤油・本みりん・酒 各小さじ1
作り方
1) お米は研いで、炊飯器の1合の目盛りまで水を加え、30分浸水させる。
2) 秋鮭と栗はは2㎝角程度に切る。
3) お米に(A)を加え混ぜ、(2)を載せて炊飯する。
ポイント
生姜をすりおろして清潔な瓶に入れると、冷蔵庫で1カ月保存できます。これを使うと一層美味しく仕上がり、冷蔵庫で使いかけの生姜が傷むことがありません。
食欲の秋はついつい食べ過ぎてしまいますが、炊き込みご飯は具がたくさん入っているので実は量増し。炭水化物のお米を取り過ぎない効果もあるんです。
休みの朝は、炊き込みご飯だけで、おかずなしでも栄養たっぷりです。
【3】鶏肉で旨味アップ♪「かしわ飯」
最後に、鶏肉入りの「かしわ飯」をご紹介します。
私の料理教室の生徒に「炊き込みご飯は美味しいけれど、炊飯器に匂いが残るのが苦手」という方がいます。そんな時は別に具を作って混ぜご飯にしても美味しいですよ。
今回は手羽中を使って、骨からも旨味のだしを引き出します。
材料(2人分)
- 新米(お米) 1合
- 手羽中2本 (60g程度)
- ニンジン・ゴボウ・レンコン 各30g
- 干しシイタケ(水で戻して) 30g
- 干しシイタケの戻し汁 250ml
- 油揚げ 1枚
- 青ネギ 1本
- (A)だし醤油・酒・本みりん 大さじ2
作り方
1) お米を研いで30分浸水させ炊飯する。
2) 手羽中は骨の間で切り落としておく。
3) ニンジン、ゴボウ、レンコンは千切り。油揚げは粗みじん切り。青ネギは小口切り。
4) 小鍋にシイタケの戻し汁と、手羽中、ニンジン、ゴボウ、レンコンと(A)を加えて中火で沸騰したら、油揚げを加え弱火にして15分煮てそのまま冷ましておく。手羽中を菜箸で骨から肉をはずしておく。(骨は捨てておく)
5) お米が炊けたら、(4)をザルにあげ軽く汁を切ってから混ぜる。
油揚げが旨味を吸っているので、ご飯に混ぜただけでも味わい深いかしわ飯になります。手羽中の代わりに鶏もも肉を使っても美味しく仕上がります。
生シイタケを使う場合は戻し汁がないので、水で代用して構いません。
具材だけ煮ておくと冷蔵庫で5日間保存できるので、冷凍ご飯をレンチンして混ぜてもOK。
家族で白いご飯が食べたい人、炊き込みご飯が食べたい人がいてもその場で混ぜるだけだから、1回の炊飯で両方作れて便利です。おむすびにしても美味しいので、秋の行楽シーズンにも活用すると思います。
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この時期しか楽しめない、新米のみずみずしい美味しさを炊き込みご飯で楽しんでみませんか。
次回はお米の豊作を祝ってこの時期に食べる「いもたき」をご紹介します。
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