おはようございます。野菜料理家・薬膳アドバイザーのやのくにこです。
連日の熱さで食欲も減退してきますね。そんな時におすすめしたい野菜メニューが、スパイス薬膳カレーです。
市販のルーを使わずにスパイスだけで作るので、あっさりと胃にもたれないカレーに仕上がります。市販のカレー粉の他にクミンシード、コリアンダー、カルダモンを加えます。
クミンシードには、消化促進効果があると言われ胃腸の調子を整えます。コリアンダーにも胃腸の調子を整え解毒作用があると言われ、抗菌作用や防腐作用もあります。カルダモンも消化促進作用があると言われ食欲をそそる香りも豊潤です。
今回は、これらのスパイスを使い、夏野菜のナスやピーマン、玉ねぎ、トマト、鶏肉でチキンカレーを作ります。
ナスにはナスニンという抗酸化作用のあるビタミンが含まれ、ピーマンはβカロテンやビタミンC、ビタミンEを含み抗酸化作用や美肌効果なども期待できます。
玉ねぎには疲労回復のアリシンが含まれ、トマトにはリコピンやβカロテン、ビタミンC、ビタミンEが含まれ腸内環境を整えてくれます。
鶏肉は免疫力を上げたり、疲労を回復する効果が期待され、カリウムを含むので余分な塩分を体の外に出す働きがあると言われています。
「知らないで食べる」から「知って食べる」へ。
食材にどんな働きがあるのかを知って食べると、より細胞まで栄養素が届いて元気になれる気がしますよね。これも大事な大人の食育なんです!
今回ご紹介するスパイス薬膳カレーは野菜の水分だけで作り、時短で節水で作れます。たくさん作って翌日リメイクして食べるのも美味しいですよ。
市販のルーを使わず簡単!夏を乗り切る「スパイス薬膳カレー」
材料(4人分)
鶏もも肉 1枚(300g程度)
ナス 200g
トマト 200g
玉ねぎ 150g
ピーマン 40g
ニンニク 1片
クミンシード 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
(A)塩 小さじ1/4
(A)カレー粉 小さじ1
(A)すりおろし生姜 小さじ1
(A)プレーンヨーグルト 大さじ1
(B)黒コショウ 小さじ1/4
(B)コリアンダー 小さじ1/4
(B)カルダモン 小さじ1/4
(C)ケチャップ 大さじ1
(C)マーマレード 大さじ1
(C)だし醤油 小さじ1
作り方
1) 鶏もも肉を16等分程度に小さく切り、ポリ袋に入れて(A)を加えて揉みこみ、冷蔵庫に15分置く。(1晩冷蔵庫で寝かせてもOK)
2) 玉ねぎ、ピーマン、ニンニクは粗みじん切り。トマトはヘタを持って皮ごとすりおろす。ナスは縦に4等分に切り、1cm幅に切る。
3) フライパンにオリーブオイルを入れニンニクとクミンシードを入れ、弱火でクミンとニンニクの色が変わるまでじっくり炒める。ピーマンと玉ねぎを加え中火にして2分炒める。ナスを加え、さらに2分炒める。
4) 野菜をフライパンの周りに寄せて、真ん中に鶏肉を広げ両面焼く。鶏肉に少し焼き目がついたら、すりおろしトマトを加え混ぜ合わせ、蓋をして5分蒸し焼きにする。
※焦げつかないように時々混ぜましょう
5) (4)に(C)を加え、1分程度混ぜ合わせれば完成。
前回の記事でご紹介したピクルスを添えても美味しいですよ。
(夏野菜のピクルス)
ナスがとろみをつけてくれて、美味しいカフェカレーのように仕上がります。
トマトに含まれるグルタミン酸や、野菜が美味しい調味料になって、うまみがアップします。
おすすめ!「焼きカレー」アレンジ
余ったカレーは翌日、耐熱容器に入れたご飯にかけてチーズを載せてグリルで焼くと焼きカレーが完成。これもやみつきの美味しさですよ!
どんな野菜も、粗みじん切りにして入れると何でも美味しくなります。
余った野菜を色々入れて、夏バテ解消のスパイス薬膳カレーを作って夏バテ解消をしましょう。
次回は、水分補給に毎日1本食べてほしい「キュウリの美味しい食べ方」をご紹介します。