朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』。
作家の村上春樹がクラシック音楽のレコードについて書いた本。『古くて素敵なクラシック・レコードたち』に続く待望の第二弾、新刊です。
『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』
著者:村上春樹
出版社:文藝春秋
あるレコードの演奏について著者の村上春樹さんはこんなふうに書く。「ビーチャムの演奏も、モントゥーとだいたい同じ線上にある。お話を聞かせるのがうまい。それぞれに声色が少し違い、抑揚も違う。でも古い時代の素敵な語り口だ。むずかしい心理描写なんて抜きにしていこうぜ、みたいな。」すぐにイメージがわいてきて、この音楽を古いレコードで聴いてみたくなる。
著者が昔から愛してやまないクラシック音楽について語った本書。第一弾に続いて、高校生の頃からこつこつと集めてきた膨大なコレクションから、お気に入りのレコードについて美しいジャケット写真とともに紹介しています。どのジャケット・デザインを著者がとくに気に入っているのかを知るのも楽しい。
好きなレコードを語るときに時おり使われる「心の怪しさのようなもの」「妖しい光」という表現が印象的です。「そんなものがどうしても必要なのかと問われたら、黙して考え込むしかないわけだが。」この文章もとても村上春樹さんらしく感じました。
休日の読書、年末年始ののんびり読書にもオススメの贅沢な一冊です。
第一弾の『古くて素敵なクラシック・レコードたち』もぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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