朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、寝苦しい夜のための本。
蒸し暑い夜が続いています。なかなか眠れない時、寝苦しさを感じる時は、幸せな気分で眠れる本を。おやすみ前の読書におすすめの2冊をセレクトしました。素敵な本に癒されたなら、きっと明日はハッピーな朝が待っています。
カフェボンボンでは、気持ちが明るくなる本や心が軽くなる本、ときには何もかも忘れて夢中になれる本をたくさんご紹介していきたいと思っています。それから本の装丁も素敵なものを。とくにいまは、あたたかい雰囲気のあるものや自然の気配が感じられるもの、心が癒されるものを選んでいます。楽しんでいただければ嬉しいです。
『ひんやりと、甘味』
出版社:河出書房新社
アイスクリーム、みつ豆、かき氷、水ようかん。甘いだけでじゅうぶん嬉しいのに「ひんやり」が加わるともっと幸せになる。浅田次郎、江國香織、東海林さだお、内館牧子、安野モヨコら41人がつづる「冷たいおやつ」のエッセイ集です。
みなそれぞれ自分の愛するおやつの秘密を解き明かそうとする。朝吹真理子さんの秘密はあんずボー。夏の明け方、冷たいのをこっそり台所で食べた。
重松清さんは昔のゼリーが好き。プルプルよりもむっちりしてなくちゃイヤ。アイスクリームソーダは野中柊さんの大好物。アメリカのダイナーで虜になった思い出の味。馳星周さんは香港で食べた幻のマンゴープリンを今も探し続ける。
夏の朝に一篇、昼下がりにもう一篇。熱帯夜に二、三篇。ひんやり甘いエッセイをどうぞ。
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『日のあたる白い壁』
著者:江國香織
出版社:集英社
オレンジで始まって桃で終わる、絵のラインナップも楽しいエッセイ集。作家の江國香織が絵画との出会いを独特のタッチでつづります。
ゴーギャンのオレンジの絵は、とってもおいしそうだから、好き。「絵のための果物ではなく、生活のための果物にみえる」から。果物が好きだから、果物の絵が好き。こんな自由な気持ちで絵を見られたらすごく楽しいですよね。
世界中の美術館で著者が出会った27人の画家、セザンヌ、マティス、ホッパー、小倉遊亀……。美術館に飾ってある絵をもしも一枚だけもらえるとしたらどれにする? しかも、いま住んでいるの家に絶対に飾ることが条件だったら・・・
そんなふうに考えながら美術館をめぐる楽しみは、誰もが考えつきそうでいて、なかなか思いつかない粋な考え方。美しい絵と出会うことの新鮮な驚きと喜びに満ちた一冊です。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『ひんやりと、甘味』
*『日のあたる白い壁』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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