朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『かるい生活』。
作家の群ようこが「体をかるく」「物をかるく」「しがらみをかるく」をテーマに書いたエッセイ集、文庫新刊です。「漢方生活」を続けながら、身も心も軽くしていく日々をつづります。暮らしをスッキリさせたくなる本です。
『かるい生活』
著者:群ようこ
出版社:朝日新聞出版
「かるい生活」を目指すなら、まずは自分自身から。自分の体の声に耳を傾け、漢方を通して体調を整えていくのが群さん流です。たとえば、マッサージをして体に溜まった老廃物を出す。お風呂で足をもみほぐせば重かった足どりも軽くなる。余分なものを手放すといっても、身のまわりのモノだけじゃないんですね。
マンションの大規模修繕工事をきっかけに、著者は思い切ってベランダのゴミ、着物、本、服などを処分することにしたのですが、作業はなかなかスムーズに進みません。隣室に住む友人と励ましあって、気合いを入れ直す群さんです。だけど、もつれた人間関係をすっきり整理するのはもっとむずかしくて……。
「物を処分するのは、何を残すかを考えることでもある」心に留めておきたい言葉です。ものを手放すことで自分の本当の気持ちと向き合える。身も心も軽くしていくことと、これからの暮らしを思い描くことが重なり合う一冊です。
以前ご紹介した群ようこさんのエッセイ、こちらもぜひどうぞ。
*『ゆるい生活』
*『ぬるい生活』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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