朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『不安の力』。
作家の五木寛之さんがさまざまな「不安」をテーマに語った本。ストレスや心配事を抱えて苦しいとき、不安を希望に変えていくヒントが見つかる一冊です。
『不安の力』
著者:五木寛之
出版社:集英社
毎日、ごはんを作って、働いて、眠って、どうにか一日が過ぎていく。でも、心の中は不安でいっぱい、ときどき押しつぶされそうになる。そんなときこの本を手に取れば「むりに不安をなくそうとしなくても、ありのままでいいみたい」そんなふうに思えてきます。
著者の五木寛之さんは「不安の力」を肯定し「不安を抱くことは、人間らしく生きていること」だと語ります。少年の頃から常に不安を感じながら生きてきたという五木さん。健康に関する不安、時代の流れに対する不安、小説家としての不安など、人生を取り囲むさまざまな不安を取り上げながら、不安を力に変えて生きていく知恵を語ります。
激動の時代を不安とともに生き抜いてきた五木さんにとって、不安は恐ろしいものではなく、そこから逃れようと願う苦しみでもないといいます。「人は不安とともに生まれ、不安を友として生きていく。不安を追い出すことはできない。不安は決してなくならない」——。
不安をあるがままに受け入れたとき、はじめて現実とまっすぐに向き合えるのかもしれません。この不安定で先の見えないときを、不安に押しつぶされずにいるために。不安を受け入れながら生きるヒントが見つかります。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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