「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「朝ノートで作る!マイストーリーの育て方」では、朝時間を活用して人生を変えた池田さんに朝時間×ノートの使い方、考え方をご紹介いただきます。ノートを用意して、一緒に朝ノート習慣をはじめませんか?
第7回:ばくぜんとしたモヤモヤは「型」で解決!(前編)
おはようございます!朝イチ業務改革コンサルタントの池田千恵です。この連載では、朝時間でノートに自分の過去(自分が紡いできた物語)や未来(これから紡ぐ物語)を描くことで、小さいころからの夢やワクワク、興味の向かう先を思いだし、未来の夢につながる「道しるべ」を見つける方法を紹介します。
今回は、ノートを使ってもばくぜんとしたモヤモヤが晴れないときにおすすめの、「型」を使った解消法について解説します。
ノートに書いたモヤモヤ、晴れないときはどうする?
以前の記事『罫線あり?なし?アイデアを広げてくれる「朝ノート」とその使い方』の中で、罫線あり or なし、それぞれのノートの向き・不向きについて次のように紹介しました。
- 罫線があるノート(手帳など枠があるものも含む):すでに整理済みの出来事をまとめるのに適している
- 罫線がない「無地ノート」:まだ整理しきれていない、ふわふわしたアイデアを書きながらまとめていくのに適している
私自身は、まっさらな気分の朝に、アイデアを泳がせたり、楽しい妄想を広げたりするのが楽しいタイプ。なので、朝は無地ノートでアイデアを出し、それをいつ、どうするかのタスクに変えてから手帳に記入…という感じで使っています。
一方、「まっさらな状態で考えると、かえって、何を、どうすればいいか分からなくなってしまう…」という悩みもよく聞きます。
そんな方は、まずルールを決めて、あえて型や枠にはめてみる、という方法を試してみてください。ビジネスの世界で「フレームワーク」と言われる「ひな形」や「枠組み」をノートに作り、そこに今感じていることをあてはめていくと、堂々巡りで解決できなかったモヤモヤが解決しやすくなります。
「フレームワーク」などというと、難しく感じるかもしれませんが、フリーハンドで線と矢印、四角を書くだけ!なので簡単です。例えば今、思い通りに行かずにモヤモヤしていることがあるなら、上記の写真のように、現状と、ありたい姿を仕事、家庭、趣味に分けてみましょう。記入するだけでモヤモヤがスッキリしてくると思いますよ。
「型にはめる」メリットって?
一般に、「型にはめる」という言葉は、あまりいい意味で使われませんよね。面白みがないとか、創造性がないというイメージがあるからでしょう。
しかし、過去の経験が、あえて型にはめることで、思考があちこちに飛んでしまうことが防げるのでは?ということを私に気づかせてくれました。
実は私は昔、料理研究家を目指していました。ケーキを焼いたり、パンを作って教室を開いたりする中で、ケーキの土台となる「生地」と「思考」は似ているな、と思ったのです。
卵や小麦粉、バターを混ぜたままではドロドロの不安定な生地なので、そのまま焼いてもキレイに作ることはできません。でも、きちんと「型」に入れて、焼成し、しっかりと固めることにより、はじめてあのふわふわのケーキができます。思考も同じようなもので、不安定なときは広がってしまうもの。それをのを防ぐためには、あえて型にはめることが大切だと気づきました。
では、具体的にどんな「型」を用いればモヤモヤは晴れるのでしょうか?明日公開予定の後編では、朝ノートで使える「型」をいくつか紹介します!どうぞお楽しみに。
☆本連載は毎月1日・2日の公開です。
☆後編「朝ノートで思考クリアになる!お悩み別「フレームワーク」3選」は、6/2(火)公開予定です。