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自然の恵みを生かした沖縄の味。琉球料理の美味しさと心を綴る一冊

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『にちにいまし』

琉球料理の第一人者が沖縄の伝統の味を伝える一冊、新刊です。著者自身の波乱万丈な人生を語りながら、琉球料理の美味しさの秘密や沖縄の知恵と言葉を綴ります。自然の恵みを生かした料理のレシピも紹介しています。


にちにいまし ちょっといい明日をつくる琉球料理と沖縄の言葉
著者:山本彩香
出版社:文藝春秋

琉球料理、それは山本彩香の人生そのもの。予約がとれない伝説の店「琉球料理乃山本彩香」を閉じて七年がたったいまも、八十四歳の著者の料理への情熱は片時も失われることはありません。

著者が大切に伝えてきたのは、料理が大の得意だった養母から受け継いだ味。アメリカ統治の時代にあっても、養母が守り通した昔ながらの味でした。その料理の基本と心を守りながら、より美味しいものを自分の手で作り続けてきた山本さん。本書では、自身の生い立ちを語りつつ琉球料理への思いを綴ります。

本のタイトルの「にちにいまし」とは、うちなーぐち(沖縄の言葉)で「似ているけれど、さらによい」という意味なのだそうです。山本さんの好きな言葉であり、料理のキャッチコピーでもあります。料理にも日々の暮らしにも通じる「にちにいまし」の生き方に、明日をよりよい一日にするためのヒントがきっと見つかります。

「お腹が空いたから食べるんじゃなくて、明日を生きる体をつくるために人は食べるんです」「不安や寂しさが迫ってきても、台所に立ち、明日の自分のために料理をすれば大丈夫」きっぱりと強く温かい言葉が心に響きます。今日よりもちょっといい明日のために台所に立ち続けること。もっとたくさんと欲張らず、ちょっといいというところに惹かれます。レシピとともに料理の心を教えてくれる一冊をぜひどうぞ。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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