今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』。
キャベツをちぎり、豆腐を崩し、いわしを開く。ポテトサラダもガスパチョも手でつぶして作ればとびきりの味。
それから、自分の手と指でこしらえた料理をちょこっとつまみ食い。エッセイストの平松洋子が手を使って料理をするよろこびを伝えます。
『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』
著者:平松洋子
出版社:文藝春秋
たとえば、ちぎる。著者はキャベツをどんどんちぎる。ちぎってちぎりまくるのは、自分でもやめられないほど気持ちいい。それにちぎったキャベツの味は驚くほどにおいしいのです。
まな板一枚なくてもおいしい料理ができると張り切る平松さん。手で割ったピーマンの甘さ、手で裂いた白菜のやわらかな舌触り、手でちぎったハーブの沸き立つ香り。包丁に頼らず手を使って料理をすれば、食材のもつ本来の味と出会えることにも気づきます。
素材に寄り添いながら、手を使って作ったごはんは素朴でおいしい。思いきりよく大胆に料理をしたくなる本。豪快なエッセイをどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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