おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
前回のレシピ(かぼちゃとりんごのシナモンサラダ)はいかがでしたか?冬のおもてなしにもぴったりの簡単レシピです。ぜひお試しくださいね。
今日は、冬の乾燥対策にもおすすめの「山芋」を使った、冬にぴったりのトーストアレンジをご紹介します。
体を潤す♪食べる生薬「山芋」
「生薬」は、中医学における薬のことを指します。その原料は植物、食物、さらには鉱物にいたるまで、たくさんの種類があります。少しとっつきにくい印象があるかもしれませんが、実は山芋のように、私たちの身近にある食材には、生薬として使われているものがいくつもあるんですよ。
山芋は「山薬(さんやく)」という薬として使われています。
効能
- エネルギーを補い、元気をつける
- 体を潤し、老化現象を防止する
山芋は、消化器官や性ホルモンをつかさどる臓を元気にしてくれる野菜なので、疲労感のあるときや、アンチエイジングにぴったり。若く元気な体を保つために、たくさん食べたい野菜のひとつです。
また、人の体は加齢とともに内側も乾燥がすすむもの。山芋は、体液を作り出し、体を内側から潤してくれます。外気の乾燥しやすい秋~冬にかけてもおすすめの食材です。
失敗しないホワイトソースで簡単!卵とろ〜り「山芋クロックマダム」
ホワイトソースで焼き上げるクロックムッシュに卵がのっているものが「クロックマダム」です。
冬はクリーム系のお料理がおいしい季節ですが、ホワイトソースは、手作りするとダマになりがちで、失敗することは多いですよね。今日は山芋を使って、失敗知らずのクリームソースを作ります。
材料(1人分)
- 食パン 1枚
- 卵 1個
- 玉ねぎ 1/4個
- ベーコン 1枚
- (A)山芋 50g
- (A)無調整豆乳 50g
- (A)味噌 小さじ1
- バター 10g
- 塩 ひとつまみ
- シュレッドチーズ 15g
作り方
1) 玉ねぎは薄切りにする。ベーコンは1cm幅に切る。山芋は皮をむきすりおろす。
2) フライパンにバターを熱し、溶けたら玉ねぎとベーコンを加えてしんなりするまで炒める。(A)を加え、味噌が溶けて全体がぽってりとまとまるまで加熱する。
3) パンの上に、土手を作るように(2)を円形にのせる。中央は丸く空け卵を落とす場所を作る。卵をおとして周りにチーズをのせ、トースターで5~7分チーズに焼き色がつくまで焼く。
ポイント
- パンは6枚切り以上の厚さのものがおすすめです
- 玉ねぎとベーコンはしっかりと炒めて旨味をだしましょう
- お好みで粒マスタードなどを添えても◎
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☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。