初めまして。料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
今日から「働く女子のセルフケア朝ごはん」をテーマに、毎週月曜日に朝ごはんのレシピを紹介させていただくことになりました。
わたし自身、料理の道を志す前は、9割以上男性のIT企業で営業として働いていました。フル稼働する毎日のなかで、一日のはじめとなる「朝ごはん」はいいスタートを切るための大切なスイッチでした。
「よし!これを食べて今日も頑張ろう!」
そんな風に忙しいみなさんのONスイッチとなるような、簡単かつ体の喜ぶレシピをお伝えできればと思います。薬膳的なセルフケアの知識もご紹介しますので、お楽しみに。
第1回は、梅雨中や梅雨が明けた後の重だるさを感じるカラダにおすすめの朝ごはんメニュー、「コーヒーフレンチトースト」をご紹介します。
夏の入り口におすすめ!「コーヒー」の効果
集中したいときや気持ちを落ち着かせたいときの定番ドリンク「コーヒー」ですが、コーヒーの持つ力はそれだけではありません。
コーヒーは、夏の入り口に、薬膳的にもとてもおすすめなんです。
コーヒーには
- 利尿作用
- 心(しん)をいたわる働き
があります。
じめじめした梅雨を乗り越えた体には、湿気がたくさん。以下のような症状が当てはまる方は、体に余分な湿気がたまっているかも?
薬膳的セルフチェック
□食欲がわかない
□体が重だるい
□疲労感がある
□むくみがち
□寝ているとよだれが出る
こんな方は、利尿作用で余分な湿気は外へと逃がしていきましょう。
そして、コーヒーとパン(小麦)にあるのが 心(しん)を元気にする力。薬膳では、心という臓は血液のポンプ役。それと同時に思考能力を整える力ももっています。
しっかり頭にも血が巡らないと、なんだかぼーっとして頭が働きませんよね。夏は体中の流れが活発になり、心にも負担がかかりがち。
- 動悸
- めまい
- 頭痛
- 忘れっぽい
- 不安感
また
- 寝つきが悪い
- 夢をよく見る
など睡眠の質にも影響してきます。
寝る直前はカフェインのあるものだと睡眠を妨げてしまうので、朝のうちに摂取して、思考能力を助けつつ、夏にたくさん働く心をケアしてあげましょう。
梅雨の重だるいカラダに!簡単おいしい「コーヒーフレンチトースト」
材料(1人分)
- バケット 3枚(3センチ幅に切ったもの)
- 卵 1個
- 牛乳 80ml
- 砂糖 大さじ1
- インスタントコーヒー 小さじ1と1/2
- バター 5g
作り方
1) コーヒーと砂糖をお湯大さじ1(分量外)で溶かす。卵を加えて溶き、牛乳を加えよく混ぜる。
2) (1)にバケットを浸し、パンの表面に密着するようにラップをして600Wのレンジで30秒加熱する。バケットを裏返しさらに30秒加熱し、そのまま7~8分浸けておく。
3) フライパンにバターを熱し、溶けたらバケットを焼く。弱めの中火で両面に焼き色がつくまで焼く。
- バケットではなく食パンでももちろんOK!
- お休みの朝なら、粉糖やナッツ類、クリーム、刻んだチョコなど…お好みのトッピングでかざってみてください
おいしい朝ごはんで、今日もよい1日になりますように。
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齋藤菜々子 Instagram:@nanako.yakuzen/
☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。