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一気読み必至!サイコパスな女医に戦慄するミステリー『真昼の悪魔』

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、遠藤周作の『真昼の悪魔』

大学の附属病院を舞台に、サイコパスな女医の心の闇をスリリングに描きます。無邪気な微笑に隠された女医の恐るべき本性とは……?


真昼の悪魔
著者:遠藤周作
出版社:新潮社

もし、お医者さんがサイコパスだったとしたら……。人の痛みを感じず、善悪の区別もつかないとしたら。もう想像するだけで、背中がゾクゾクしてしまう。

「悪って何かしら、何が悪なのかしら」主人公の女医はこう自問自答する。患者には「べっぴんのやさしい先生」と人気だけれど、それはあくまで表の顔。その裏では「いい女医のふり」をして無邪気を装う。人を意のままに操る自分にほくそえみながら、いやらしい罪を平然と重ねていくのです。

女医の罪悪感のなさ、冷酷さはまさにサイコパス。子どもまでそそのかす。他人がどうなろうと何も感じない。良心の呵責がないどころか、そもそも良心なんて最初からないというのが恐ろしい。彼女が罪を犯すのは、良心の呵責という痛みを感じたいがため。だからなおさら複雑なんですよね。

4人の女医のなかの誰が犯人なのか、悪事は明るみに出るのか、そしてなにより女医の虚ろな心が痛みを感じる日はくるのか。一気読み必至のサスペンスフルな小説。はかりしれない人の心の闇の深さに戦慄します。

Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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