自分らしく心地よい朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回は、朝はインプットとアウトプットの両方を心がけているという朝美人さん。東京の街と人の魅力を紹介するWebマガジン「haletto」の編集長である三宅朝子さんに、朝の過ごし方についてお聞きします。
File146 三宅朝子さん(株式会社CHINTAI halettoプロデューサー兼編集長)
プロフィール
仙台出身。2010年に新卒で株式会社CHINTAIに入社。お部屋探しのメディアを企画運営している中で、街を決めてからでないと検索を始められない主流の検索方法に疑問を感じ、その人のライフスタイルから自分にぴったり合う街をレコメンドするサービス「haletto(ハレット)」を社内新規事業としてリリース。現在も「自分らしくいられる街に出会ってほしい」というビジョンを掲げ、Webマガジンやワークショップを通じて、新しい街との出会いのきっかけを届けるための仕事をしている。2017年には「街を知る」ための宿泊施設、haletto houseを鎌倉市腰越にオープン。
Twitter:@asaco0713
平日の朝はどのように過ごしていますか?
あまり自宅でゆっくり過ごすことはなく、メイクや身支度のルーチン作業をこなして、とにかくまずは自宅を出ることが私の朝の始まり。
天気がいい日の、ドアを開けた瞬間にふわっと香ってくる空気を感じて、朝の気持ちよさを体感することが心地のよい瞬間です。時にはいつもよりも30分早く起きて、オフィスや近所のカフェで朝食をとるなど、一人でほっとする時間を作ることもあります。
通勤の電車内では、ブックマークをしておいた記事を読み、コメントをつけてTwitterで発信。朝の時間にインプットとアウトプットの両方をするように心がけています。
休日の朝はどのように過ごしていますか?
平日の朝になかなかできていない朝食作りをするようにしています。おでかけ先で見つけたおいしそうなパン屋さんで買っておいた食パンに、ちょっとだけいいバターを乗せて焼いたり、近所の店で見つけたコーヒーを淹れたり、とにかく時間を気にせずゆっくりします。
20代は週末に朝までお酒を飲んで、ついつい昼前まで寝てしまう、なんてことも多かったのですが、最近はどんなに遅くとも終電までには帰るようして、休日の朝のからだに残らないようにしています。
文筆家の松浦弥太郎さんが著書の中で「休日だからこそ、早起きをしてその日1日を無駄にしないようにする」と書かれていて、ハっとしました。まだまだできていないことも多いですが、「おいしい朝食を作る」という前日の準備が、翌日の朝の自分への気遣いのような気もしていて、これからも続けたい習慣の1つです。
朝時間を大切にするようになったキッカケと、よかったことを教えてください。
昨年鎌倉市腰越にオープンした「haletto house(ハレットハウス)」に宿泊したことがきっかけです。
海まで徒歩3分という立地なので、前日の夜に日の出の時間を調べて早起きをします。まだ寝静まっている街の様子、静かに波立つ海の音、みるみる明るくなっていく空。
東京からわずか1時間半という距離で、こんなにも空が広く、おおきな自然の力があるのかと圧倒され、「朝の時間をゆっくり過ごすのは、なんて豊かなことなんだ」と気付きました。
それ以来東京でも、天気のいい日があれば「あ~。今日の腰越の朝日はきれいだっただろうなぁ」なんて妄想してしまいます。いつか腰越のような空が広い場所で暮らすことがわたしの夢です。
朝使うもので、お気に入りのアイテムをひとつ教えてください。
無印良品の超音波アロマディフューザーを愛用しています。
「くつろぎ」「すっきり」「おやすみ」などのオリジナルブレンドのオイルを購入しておいて、その日の気分にあわせてディフューザーをたくと、心地よく朝時間を過ごすことができるのでおすすめです。
お仕事柄、たくさんの街のいろんな魅力をご存知だと思いますが、朝が楽しい(気持ちいい!)というおすすめの場所があったら教えてください。
いろいろありますが…。最近行ってよかったのは、銀座4丁目交差点沿いにある「ル カフェ ドトール 銀座店」の2階席。そこから見える朝の風景が「東京にいること」をわたしに教えてくれるようで、刺激的な時間を過ごせるパワースポットになりました。
これから出勤するスーツを着た人、派手なファッションに身を包んだ人、観光で来たのであろう外国人…とにかくいろいろな人が行きかう交差点を見ながら、ぼーっとコーヒーを飲んだり、そこから見つけたもので何かひらめきがあったらメモをとったり。自分自身に向き合いたいときにおすすめの場所です。
本が大好きだという三宅さん。朝におすすめの本を1冊教えてください。
服部みれいさんの「なにかいいこと」がおすすめです。20代~30代の女性の間で話題のリトルプレス「murmur magazine(マーマーマガジン)」の編集も行っている服部さんの知恵やヒントが記されていて、元気がないとき、なにか現状に満足していないときに読んでほしいという願いをこめて書かれた本だそうです。
1ページに1つ、「なにかいいこと」が書かれているスタイルなので、朝気分が上がらないときにパラパラとめくって、気になった言葉のところの文章を読みます。昨日は気にも留めていなかった言葉が、今日はなんだか気になるなど、自分の心の健康管理におすすめしたい1冊です。
朝美人のある一日の過ごし方