今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、アンデルセン童話集。
子どもの頃に好きだったお話を「大人の童話」として読んでみませんか。おやゆび姫、氷姫、豆つぶの上に寝たお姫さま、赤い靴など、有名なアンデルセン童話を収録した一冊です。
『おやゆび姫―アンデルセン童話集―II』
著者:アンデルセン/翻訳:山室静
出版社:新潮社
おやゆび姫がこんなに苦労を重ねていたなんて。ヒキガエルやモグラのいや〜な感じは強烈に覚えているけれど、コガネムシがこんなにイケズだったなんて。
ヒキガエルにさらわれたおやゆび姫は、いったん助かったものの、今度はコガネムシに連れ去られちゃった。コガネムシの娘や奥さんに「なんて、みにくいんでしょう」「あんなに胴が細いわ! ペッ!」なんて悪口を浴びせられ、挙げ句の果てに森に置き去りにされてしまうおやゆび姫。苦難はまだまだ続きます。
子どもの頃に読んだときには、エキセントリックな登場人物たちに怖れのようなものを抱いていたかもしれません。でも、誰の心にも光と影があることを知った今では、アンデルセン童話の暗い部分にも心揺さぶられるのです。なかでも『氷姫』は美しくも恐ろしい物語として強い余韻を残します。
生きることの喜びと悲しみに彩られたアンデルセン童話には、大人になったからこその発見がいっぱいです。世界中で愛され続ける物語を15編。もう一度、みなさんが読んでみたい話はどれですか?
こちらの本もぜひどうぞ。
*アンデルセンの『絵のない絵本』
*ロマンチックで残酷な大人の童話『眠れる森の美女』
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>