今日のカフェボンボンは、『絵のない絵本』。
アンデルセンの詩情あふれる名作です。
『絵のない絵本』
著者:アンデルセン/訳:矢崎源九郎
出版社:新潮社
貧しい絵描きの若者が、屋根裏部屋に暮らしています。さびしい若者のたったひとりの友だちは月でした。「わたしの話すことを、絵におかきなさい」。月は毎晩やってきて、あちこちで見たことを話してくれた……。
インドのガンジス河、アフリカの砂漠、グリーンランドのオーロラ、ローマの皇帝宮、スウェーデンの僧院、中国の寺。異国の地のエキゾチックな情景が美しく浮かび上がる。
一生旅をしてさすらったアンデルセン。本書の話の多くが彼自身の体験に基づいているそうです。
今年のカフェボンボンのキーワードは「旅」。『絵のない絵本』も一種の旅物語だと思う。
月が夜ごと語った三十三夜。私は、いつも第一夜からではなく、そのときどきの気まぐれで、月の話に耳を傾けています。
Love, まっこリ〜ナ
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