今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『平松洋子の台所』。
おいしい匂いがする、いろいろな音がする。エッセイスト・平松洋子の台所にまつわるエッセイ集です。
『平松洋子の台所』
著者:平松洋子
出版社:新潮社
平松洋子さんの台所はとても風通しがいい。電子レンジは捨てちゃった。やかんもケトルもない。お湯をわかすのは鉄瓶ひとつ。冷やごはんは蒸籠でふかし、牛乳は小さなミルクパンであたためる。
自分の好きものを集め、好きなように使って、決まりごとに縛られない。野菜を花器に活けたり葉っぱを器にしてみたり。桜の枝や外国の海辺で拾った珊瑚を箸置きにする。著者は台所にまつわる即興の楽しみをいくつも教えてくれる。
ずっと変わらないのはブリキの米びつ。ふたを開ければ減り具合が一目瞭然なのがいい。新しい米を入れる時の渇いた音も好きなのだそうです。
台所の「朝時間」は、いちょうのまな板。愛用のまな板で、だいこんや青菜を切り、油揚げを刻む朝です。
おいしい匂いが外まで流れてくるような、幸せなエッセイです。
Love, まっこリ〜ナ
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