今日のカフェボンボンの本棚は、『金メダル男』。
お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良が書き下ろしたエンタメストーリー。自身が監督・主演する10月公開の映画『金メダル男』の小説版です。構想5年の渾身の作、新聞連載でも大きな話題となりました。
『金メダル男』
著:内村光良
出版社:中央公論新社
やっぱり一番が好きなんです。こう語るのは一等賞を獲ることにこだわり続ける「金メダル男」こと秋田泉一。
1964年、東京オリンピックの年に生まれた泉一は、小学校の徒競走での一等賞を機に、金メダルの幸福感と優越感を知る。
さまざまなコンクールやコンテストに応募しては大賞を受賞。泉一は常に一番を目指す男となり、水泳では無呼吸泳法で断トツ一位、剣道では小手一本で勝ち続け、けん玉大会や金魚すくい大会でも優勝し、県下にその名をとどろかせる。
ありとあらゆる一番を獲ることにとりつかれた男。でもひとつのことに打ち込めない男でもある。金メダル男はずっと勝ち続けることができるのか?
著者内村も主人公と同じ1964年オリンピックイヤーの生まれ。どうしても泉一とウッチャンを重ね合わせながら読んでしまう。
時代背景や流行が活写されているのも読みどころのひとつ。五月女ケイ子の強烈なイラストもアクの強い小説にぴったりです!
金メダル男の数奇な運命と怒涛の展開、熱いエンターテインメントを楽しんで。
Love, まっこリ〜ナ
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