今日のカフェボンボンは、瀬戸内寂聴の『夏の終り』。
ふたりの男の間で揺れる女の性を描いた愛の物語。話題の映画「夏の終り」の原作です。
『夏の終り』
著者:瀬戸内寂聴
出版社:新潮社
妻子ある病弱な作家・慎吾と奔放な女・知子との愛の生活。
あたしは情婦ですからね、とわざと慎吾をからかう知子。暗黙のなれあいの中で、ふたりの関係は歳月にさらされていた。そして、慎吾が妻の家に帰るのを待ちかねて、年下の男・涼太との愛欲の時間が始まる……。
知子は慎吾に一途で細やかな愛情を注ぎながらも、涼太へ淫蕩なほどからだを与える。けれど、慎吾に罪の意識は感じない。この危うさと人の心の矛盾を、著者は大胆に切実に描き切る。
「夏の終り」は瀬戸内さんが作品の中で最も好きだという私小説。熊切和嘉監督によって映画化され、8月31日(土)より全国公開になります。
映画「夏の終り」でヒロインの知子を演じるのは満島ひかり。慎吾役と涼太役はそれぞれ小林薫、綾野剛が演じています。慎吾を演じる小林薫さんが素敵。男の弱さと色気がにじみ出てる。満島ひかりさんの美しく生々しい知子も早く見たいです。
Love, まっこリ〜ナ