早起きして訪れたい、京都の“朝観光”におすすめのお寺5選

 
朝からお出かけしたくなる季節ですね。旬な旅・おでかけの情報をデイリーで発信するWEBマガジン、「ことりっぷ」さんに、朝が楽しくなるおでかけスポットや朝市情報を教えていただきます。5月~6月の期間限定企画です。

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多くの観光客が訪れる京都。ここ数年、注目されているのが“朝観光”です。朝が早いと混み合うこともなく観光ができるだけでなく、地元の人との出会いがある時も。

また、時には贅沢に一人の時間が楽しめることもあります。早朝から開門する京都のお寺5山を紹介します。

清水の舞台で贅沢に朝の伸びもできる「清水寺」

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東山三十六峰の一つ音羽山中腹にある世界遺産「清水寺」。京都の中でも開門が早い寺院として知られ、朝6時には入ることができます。太陽が昇る東に位置することから、まぶしい朝日に目を細めながらの“朝観光”は、これからの暑い季節なら、街なかと比べれば涼しく快適です。開門と同時に拝観受付から本堂へ向かい、清水の舞台が目の前に現れると、考えられないほど人がいない静寂な空間が広がります。音羽の滝も空いていますよ。

〇清水寺(きよみずでら)

[所] 京都市東山区清水1丁目294
[TEL] 075-551-1234
[開門時間] 6:00~18:00(季節により変更あり)
[料金] 400円

清水寺
http://www.kiyomizudera.or.jp/

朝もやがかかる嵐山を借景に庭を楽しむ「天龍寺」

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渡月橋から歩いてすぐの「天龍寺」。寺院を開いたのは、高僧の夢窓疎石です。自ら作庭した曹源池庭園(そうげんちていえん)が、嵐山や小倉山を借景にしています。大堰川があることで朝もやがかかることもあり、その風景は幻想的なんですよ。ほかにも、東から昇る太陽が麓より先に西にある嵐山に射し込み、この庭を照らす時間があるのも朝ならではです。通常は、朝8時30分から。紅葉が美しい秋には、朝7時30分から開門します。

〇天龍寺(てんりゅうじ)
[所] 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
[TEL] 075-881-1235
[開門時間] 8:30~17:30(11月初旬~下旬は7:30~)
[料金] 庭園500円(諸堂参拝は追加100円、法堂参拝は別途500円)

天龍寺
http://www.tenryuji.com/

朝の散歩を楽しみ生身供で徳をいただく「東寺」

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五重塔、立体曼荼羅などで知られる「東寺」。平安京を守るために創建された寺院は、823(弘仁14)年に弘法大師(空海)に託され今に至ります。

鳥がさえずり、朝の散歩にちょうど良い広大な境内の西側には、大師の住まいだった御影堂があります。毎朝6時すぎから、生身供(しょうじんく)があり、僧侶により、朝の膳と昼食にあたる二つの膳と煎茶が大師へ献上されます。実は、国宝の弘法大師像を安置する厨子を毎日御開帳するのがこの時。無病息災と仏の徳を授かることができる朝です。

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〇東寺(とうじ)
[所] 京都市南区九条町1
[TEL] 075-691-3325
[開門時間] 5:00~18:00(季節により変更あり)
[料金] 境内自由
※講堂・金堂8:30~17:30(季節により変更あり)、500円(特別拝観は別途)

東寺
http://www.toji.or.jp/

オフィス街の非日常空間へ誘う朝の「六角堂」

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聖徳太子が創建し、生け花発祥の地といわれる頂法寺は、通称「六角堂」と呼ばれています。京の都の中心地点というへそ石や縁結びの柳、聖徳太子沐浴の池跡など、境内には見どころもいろいろ。

開門は、朝6時。車も人も慌ただしく通る烏丸御池周辺のオフィス街から一歩寺院内に入れば、静寂に包まれます。スターバックス烏丸六角店(朝7時~)が隣接しているのも魅力。全面ガラスで、朝のコーヒーを飲みながらホッとした時間を過ごせます。

〇六角堂(ろっかくどう)
[所] 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
[TEL] 075-221-2686
[開門時間] 6:00~17:00
[料金] 境内自由

六角堂
http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/

五右衛門のように「絶景かな」といいたくなる、三門から眺める京の朝「南禅寺」

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室町時代に創建された「南禅寺」。春の桜、秋の紅葉で知られ、好シーズンになると観光バスで訪れる大勢の人々で境内が賑わう名所です。

境内には、ひと際大きな三門があります。歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」に、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」というシーンは、この三門からの眺めです。まずは、森林浴を楽しみながら水路閣などを見てまわり、8時40分になれば三門へ。急な階段を上り高さ約20mほどから京都市内を一望。朝の涼風を受けながら、何も考えず京都という街について思いを馳せる時間があります。

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〇南禅寺(なんぜんじ)
[所] 京都市左京区南禅寺福地町
[TEL] 075-771-0365
[開門時間] 境内自由、方丈庭園・三門・南禅院8:40~17:00(季節により変更あり)
[料金] 方丈庭園500円、三門500円、南禅院300円

南禅寺
http://www.nanzen.net/

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京都の“朝観光”は、自分のペースでゆったりとした時間を過ごすことができますよ。これからの初夏から夏、秋にかけてはちょうど良い季節です。

文:鳥井よしこ

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