5月14日:今日は「温度計の日」
室内温度を計ったり、お料理をするときになどに使う温度計。天気予報でも気温が気になるように、温度って生活に関わりの深いものですよね。
その気温が上がるこれからの季節、気になるのが食中毒。人が快適に感じるのは20~26℃ですが、食中毒菌にとっては35℃くらいが快適で細菌がふえやすくなる環境といわれています。
そこで、暑くなる季節が近づいている今日は、食中毒からカラダを守る方法をお伝えしたいと思います。
暑い時期、カレーは冷蔵庫で寝かせよう!
“食中毒”はニュースで見ることが多いため、飲食店などで起こると思いがちですが、実は、家庭でも多く発生してます。
その食中毒を予防するには
- バイキンをつけない…生肉に使った包丁やまな板・手指でほかの食材をさわらない
- バイキンをふやさない…低温で保存する
- バイキンをやっつける…中心までしっかり加熱することが基本に。
また、食中毒はお肉やお魚によるものが多いですが、これからの菌はどの動物の腸内にいるもの。鮮度に関係なく、食中毒菌がいると思っていたほうがいいようです。
その食中毒菌は、数が多いと体調が悪くなるものや、少しの菌でも発症するものなどさまざまですが、免疫力が低下していると発症しやすいことも。みんなは平気だったのに自分だけ食中毒になった…という話はよく聞きますよね。
そして、家庭で気をつけたい6つの食中毒菌とその症状がコチラ!
★サルモネラ菌…生肉・レバー・卵に多く、症状は下痢や発熱・嘔吐
★腸管出血性大腸菌O157…生肉に多く、腹痛や下血をおこす
★カンピロバクター…生肉に多く、頭痛・発熱・倦怠感の後にはげしい下痢や嘔吐。感染から発症まで2~7日の潜伏期間がある。
★腸炎ビブリオ…魚介類に多く、症状は下痢・嘔吐・発熱
★ポツリヌス菌…ビン詰めや缶詰、真空パック食品に多く、症状は運動神経のマヒや呼吸困難
★ウェルッシュ菌…肉や魚を使ったスープやカレーに多く、症状は下痢や腹痛
一般的に、お肉や魚の扱いには注意するようですが、気をつけたいのがカレーに発生しやすいウェルッシュ菌。「カレーは一晩寝かせるとおいしい」と言いますが、実は、常温で保存するのはとてもキケン!
このウェルシュ菌はアルコール消毒や加熱殺菌が効かないことに加え、酸素がないと活発になる菌。空気の入らない鍋底を中心にスゴイ勢いでふえるため、60℃以上で加熱しつづけるか、冷蔵庫での保存がベストとされています。
冷凍保存するときも、空気を嫌う性質を利用して小分けにパック。空気に触れる表面積をふやすことで菌の繁殖を抑えるそうですが、小分けにすると温めやすさの面でも◎ですよね。
カレーは煮込んだりスパイスが使われているため、食中毒とつながりづらいイメージがありますが、これからの季節、保存方法には気を付けたほうがいいようです。
また細菌には”足”がないため、菌は人の手によって移動しているといわれています。そのため手洗いや、清潔なカトラリーを使うことも食中毒を防ぐポイントに。
『つけない・ふやさない・やっつける 』基本を守り、おいしく安全に食事をいただいていきたいですね♪
「温度計の日」とは?
水銀温度計を発明し、華氏温度目盛り(°F)に名前を残したドイツの物理学者、ファーレンハイト氏の1686年の誕生日に由来する。