ノーベル賞作家のガルシア=マルケスが4月17日に亡くなりました。
日本の作家にも多大な影響を与えたガルシア=マルケス。今日のカフェボンボンは、彼の短編集『エレンディラ』を選びました。
『エレンディラ』
著者:G・ガルシア=マルケス/訳:鼓直・木村栄一
出版社:筑摩書房
小説の醍醐味は、作者の創造力にあると思う。南米の作家ガルシア=マルケスは、豊穣なイマジネーションで、予想をはるかに超えた未知の世界へ連れ去ってくれる。
荒涼とした村に前兆めいたバラの香り漂う。流れ着いた美しい水死体は村じゅうの女たちの心を奪う。
『無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語』では、エレンディラに不運を運んだのは、砂漠の奥に吹く風だった。
南米の地に深く根ざした物語には、その土地独特の強烈なにおいが立ちこめる。熱い空気や風が、登場人物の運命を指し示しているようです。
小説はこんなにも面白い。本を開けばそこに、奇想天外で幻想に満ちた物語が待っています。
ガブリエル・ガルシア=マルケスを偲んで。
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>