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ノーベル賞作家ガルシア=マルケスの傑作短編集『エレンディラ』

 

ノーベル賞作家のガルシア=マルケスが4月17日に亡くなりました。

日本の作家にも多大な影響を与えたガルシア=マルケス。今日のカフェボンボンは、彼の短編集『エレンディラ』を選びました。

20140507

エレンディラ
著者:G・ガルシア=マルケス/訳:鼓直・木村栄一
出版社:筑摩書房

小説の醍醐味は、作者の創造力にあると思う。南米の作家ガルシア=マルケスは、豊穣なイマジネーションで、予想をはるかに超えた未知の世界へ連れ去ってくれる。

荒涼とした村に前兆めいたバラの香り漂う。流れ着いた美しい水死体は村じゅうの女たちの心を奪う。

『無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語』では、エレンディラに不運を運んだのは、砂漠の奥に吹く風だった。

南米の地に深く根ざした物語には、その土地独特の強烈なにおいが立ちこめる。熱い空気や風が、登場人物の運命を指し示しているようです。

小説はこんなにも面白い。本を開けばそこに、奇想天外で幻想に満ちた物語が待っています。

ガブリエル・ガルシア=マルケスを偲んで。
Love, まっこリ〜ナ

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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