今日のカフェボンボンは、文庫新刊『発光地帯』。
芥川賞受賞作家・川上未映子の人気エッセイです。
『発光地帯』
著者:川上未映子
出版社:中央公論新社
好きなもの、心を揺さぶるものが光を放つ。川上未映子の触覚が感知すると発光するもの。魚のうろこのような瓦。使い古しの歌詞の一行。真夜中のタクシーの窓。
大きな器に盛られた黄金のタコは「大きくまあるく発光した」。著者はタコの吸盤が子どもの頃から大好きだったから。歓喜の大声を出したくなるほどに。
本書は「食べたり食べなかったり日記」シリーズの第一弾。でも「食」はそれほど関係なくて、発光する感覚が快感のエッセイです。
「世界なんかわたしとあなたでやめればいい、そしてもう一度、わたしとあなたでつくればいい。」
暖かな色に輝くこの言葉。私の心のなかで発光しています。
Love, まっこリ〜ナ