BLOG

人気作家・川上未映子の発光するエッセイ

 

今日のカフェボンボンは、文庫新刊『発光地帯』
芥川賞受賞作家・川上未映子の人気エッセイです。

20140318

発光地帯
著者:川上未映子
出版社:中央公論新社

好きなもの、心を揺さぶるものが光を放つ。川上未映子の触覚が感知すると発光するもの。魚のうろこのような瓦。使い古しの歌詞の一行。真夜中のタクシーの窓。

大きな器に盛られた黄金のタコは「大きくまあるく発光した」。著者はタコの吸盤が子どもの頃から大好きだったから。歓喜の大声を出したくなるほどに。

本書は「食べたり食べなかったり日記」シリーズの第一弾。でも「食」はそれほど関係なくて、発光する感覚が快感のエッセイです。

「世界なんかわたしとあなたでやめればいい、そしてもう一度、わたしとあなたでつくればいい。」

暖かな色に輝くこの言葉。私の心のなかで発光しています。

Love, まっこリ〜ナ

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング