今日のカフェボンボンの本棚は、『クレーの天使』。
スイス出身の画家パウル・クレーが繰り返し描いた天使の絵に、詩人の谷川俊太郎が短詩を書き、心揺さぶる詩画集が生まれました。『クレーの絵本』に続く第二弾です。
『クレーの天使』
著者:絵:パウル・クレー/詩:谷川俊太郎
出版社:講談社
突飛な姿をしたパウル・クレーのエンジェルたち。独特なつばさの形で天使だとわかるけれど、やっぱり妙ちきりん! おませな天使、忘れっぽい天使、泣いている天使、希望に満ちた天使。人間の子どものようにはずかしそうにうつむいたり、もじもじしたり、泣きべそかいたりしているように見える。
谷川俊太郎さんは「クレーの天使たちはギリシャの神々のように人間的」だという。そんな天使たちにインスパイアされた詩が、私たちの心にかくれている天使を目覚めさせてくれる。
あのひとや私の心の中にはどんな天使がいるのだろう。いまこのひとが微笑んだのは天使が何かささやいたせい? そう考えると楽しい。天使はきっとすぐそこにいて、いたずらっこみたいに笑ってる。
クレーの天使の「朝時間」は、「天使、まだ手探りしている」の一節を。
わたしのこころがはばたくとき
それはてんしがつばさをひろげるとき
Love, まっこリ〜ナ
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