今日のカフェボンボンは、『十二の真珠』。
読者の熱い要望に応えて復刊された、やなせたかしさんの初期作品集です。
『十二の真珠(ふしぎな絵本)』
著者:やなせたかし
出版社:復刊ドットコム
一編の長さは、絵と文で400字詰め原稿用紙3枚。やなせさんが書きたかったのは、12編の真珠のようなお話。1970年に出版されたこのメルヘン短編集の中には、その後の作品の原型がすべて入っているといいます。
アンパンマンの原型も登場します。姿は今とはちょっと違う。だいぶかな? でもね、たしかに元祖アンパンマン、こげ茶色のマントに身を包んだ怪傑ヒーローです。
心が温かくなったり、切なかったり、おかしかったり。涙がスーッとこぼれたら、ひと粒の真珠に変わるでしょう。
やなせさんの訃報を聞き、小さなチャイムを出しました。やなせさんの素敵な詩の一節と絵が描かれた、優しい音のするピエロ・チャイムです。
40年以上の時を経て、本の復刊が決まったときの言葉は、「ぼくはうれしくて恥ずかしい」でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
Love, まっこリ〜ナ