今日のカフェボンボンの本棚は、『職業としての小説家』。
世界的な作家・村上春樹のエッセイ集。なぜ小説家になったのか。どのように書くのか。なぜ、書き続けるのか。常に自由であり続けようとする作家の生き方を知る本です。
『職業としての小説家』
著者:村上春樹
出版社:スイッチ・パブリッシング
小説を書くというのは、「たとえば」を繰り返す作業だという。たとえ話が延々とつながってひとつの小説となる。この途方もなく回りくどい作業を、村上春樹はどのように行っているのか。その答えは意外なほどシンプルで、揺るぎない信念に基づいている。
誰のためにかくのか、小説を書くための強い心とは何か。そして、表現のオリジナリティーとは何か。
村上さんにとって小説のオリジナリティーとは、自分が自由であるという感覚から生まれるもの。初めての小説『風の歌を聴け』を書いたときからずっとこの感覚を持ち続けてきた。本当のオリジナリティーに触れると、魂の新しい窓が開かれる。小説を書きながら常に「人々の心の壁に新しい窓を開け、そこに新鮮な空気を吹き込んでみたい」と願っている……。
村上春樹の小説やエッセイが、いつも心の窓を開け放ってくれた。ときにはつむじ風のように吹き抜けていった。彼が作品に込めた息吹を受けとり続けたい。
Love, まっこリ〜ナ
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