今日のカフェボンボンの本棚は、『純情ババァになりました。』。
自分の感性に正直に、つんのめるように生きてきた—。元祖小悪魔・加賀まりこ。純情ひたむきな愛いっぱいのエッセイ集です。
『純情ババァになりました。』
著者:加賀まりこ
出版社:講談社
こざっぱりしてキュートな語り口から、色鮮やかな人生の断片が飛び出す。
売れっ子アイドル時代、すべての仕事をキャセルして訪れたパリでの刺激的な一人暮らし。ベルリッツに通い、男の子たちとカフェで待ち合わせ。トリュフォー監督やサガンと友達になり、サンローランの家にも招かれた。
20歳の女に大金はそぐわない。それなら一気に使い果たそうと、豹の毛皮のコートを買う。それは当時の日本円で600万円だった!
生涯の友・安井かずみさんとの深い友情や5年間の結婚生活、年下の人との大恋愛、川端康成との思い出などが、どんな局面をも包み込む大らかな愛で語られていきます。
恋の始まりの時期に訪れるとっておきの場所は、京都の小さなお寺。簡素な庭を黙って見つめながら、感応し合える相手かどうかを確かめるひととき。魂の部分で感じることだからこそ、ドキドキするほど官能的ですよね。
人生に飽きないためのキーワードは「即断即行」。
まりこさんの潔さ、可憐さ、ひたむきな愛。その鮮烈な生き方がまぶしい。
Love, まっこリ〜ナ
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