今日のカフェボンボンの本棚は、日曜日の絵本。
いじめをとめる勇気について描いた、アメリカ発の絵本です。
クラスでいちばん小さいサリー。教室にいても校庭にいても誰も気づかない。誰も話しかけてこない。
でもね、サリーはちゃんと見ていたんだって。学校でおこるいろんなこと。あの子が悪口いわれたり、いじわるされてること、みんなしらんぷりしてること。
月にほえる犬や野良猫たちのことならいつも見ていたい。だけどもう友だちが泣いてるのは見たくない。小さなサリーはたったひとり勇気を出して……。
「つめたいことばはこころをきゅんとちいさくするよ」。ちっちゃなサリーの発したメッセージが心にずんと響きます。
サリーは楽しいこともいっぱい見つけられる女の子。どんなささやかなことにも気づいてそっと心にとめる。そんな素敵な女の子、もうみんなが気づかないはずがない。
サリーの「朝時間」は、木の葉が金色に変わったのを見つけた日。
小さなサリーが大きな木を見上げています。
『ちっちゃなサリーはみていたよ』
文:ジャスティン・ロバーツ/絵:クリスチャン・ロビンソン/訳:中井はるの
出版社:岩崎書店
イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/author/14/