今日のカフェボンボンは、『おはなしのもうふ』。
明るく美しい色合いが印象的な絵本。素敵な毛糸のプレゼントをめぐる、心温まるストーリーです。
『おはなしのもうふ』
文:フェリーダ・ウルフ、ハリエット・メイ・サヴィッツ/絵:エレナ・オドリオゾーラ/訳:さくまゆみこ
出版社:光村教育図書
木の下に座っている子どもたち。お花見をしているみたいに見えるんだけど、ここは北国、雪におおわれた山の奥の村。みんな暖かい毛布に座って、お話を聞いているんです。お話をしてくれるのは、ザラおばあちゃん。夢のように楽しい色のブランケットは、「おはなしのもうふ」です。
ある日のこと、子どもたちのひとりニコライが、新しい毛糸のくつ下をもらいました。郵便屋さんにもマフラーが届きます。思いがけない毛糸のプレゼントはほかの村人たちにも届くようになって……。
ニコライのくつに穴が開いているのを知っていたのは誰かしら。郵便屋さんが長い長いマフラーを巻けば、配達の時も凍えないって思ってくれたのは? みんなに届いたプレゼントは、なぜか「おはなしのもうふ」の色をしています。ザラおばあちゃんのつむぐ物語の糸が雪深い村のすみずみまでつながって、人々の心を春色に染めていくようです。
おはなしのもうふの「朝時間」は、赤ちゃんのオルガ。
ふわふわの毛糸のおくるみにくるまれて、ほっぺたを赤く染めています。
Love, まっこリ〜ナ