今日のカフェボンボンは、『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』。
ジョン万次郎の若き日々をアメリカ人の視点から生き生きと描き、全米の小中学校で大きな反響を呼んだ本。命をかけた冒険に心躍ります!!
『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』
著者:マーギー・プロイス/訳:金原瑞人
出版社:集英社
海の向こうには何があるんだろう? 14歳の万次郎は海のかなたを見つめていました。
万次郎の乗った漁船は嵐で漂流、命からがら無人島にたどり着き、死の一歩手前でアメリカの捕鯨船に助けられます。海の向こうにいる南蛮人は鬼だと思われていた時代。「国を出て戻った者は死罪に処す」という掟もありました。
しかし、万次郎は絶望感に打ちのめされることなく、未知の世界へ飛び込んでいくのです。冒険心と自由な精神で。好奇心に突き動かされて。
万次郎は、おそらくアメリカ東部に暮らした初めての日本人といわれています。はるか遠くの島国から来た16歳の少年の目に、当時のアメリカがどのように映ったのか、また、差別やいじめなどの逆境を果敢に乗り越えていく姿がドラマチックに描かれています。
のちに日本とアメリカの架け橋となった万次郎。難破船にこんなにも自由で強い心をもつ少年がいたことも、何かの巡り合わせとしか思えません。
万次郎の「朝時間」は、アメリカをこの目で見ると決意した朝。
一生を変える旅へと漕ぎ出す新たな船出です。
よい週末を。
Love, まっこリ〜ナ