今日のカフェボンボンは、『たんぽぽ娘』。
ロバート・F・ヤングのロマンチックなSF短編集。表題作は『ビブリア古書堂の事件手帖』にも登場し話題となりました。
『たんぽぽ娘(奇想コレクション)』
著者:ロバート・F・ヤング/訳:伊藤典夫編
出版社:河出書房新社
44歳のマークが彼女に出会ったのは、ある夏の日の午後。丘の上にたんぽぽ色の髪をした若い娘が立っていた。古風な白い服を着て、髪の毛を風に踊らせて。彼女と話すうち、マークは娘が未来からやってきたことを知る……。
タイトルの“たんぽぽ娘”って、なんて魅惑的な響き! 太陽と花の香りが風に漂うような。時を超える愛を描いた物語は、まさにこのイメージ通り。やさしく愛らしいたんぽぽ娘に、心をわしづかみにされました。
それにしても・・・タイムトラベルの物語は、どうしてこんなに切ないんだろう。時空を超えて愛する人に会いにいこうとするから? そういえば、タイムマシンの出てくる歌もそう。ユニコーンの『HELLO』は、聴くたびにキューンとなる。
ファンタジックな世界が広がるストーリー。「河を下る旅」「荒寥の地より」「第一次火星ミッション」など13編を収録しています。
Love, まっこリ〜ナ