今日のカフェボンボンの本棚は、『きんぎょのおつかい』。
おつかいに出た金魚たちのかわいいお話。
歌人・与謝野晶子の童話をもとにした味わい深い絵本です。
太郎さんの家の金魚たちが、
菊雄さんのところへおつかいに出かけます。
赤、白、ぶちの三匹は、新宿「すていしょん」へ。
いよいよ駿河台までの電車の旅の始まりです。
いちばん大きい「赤さん」が頼もしく、
おっかなびっくりの二匹を引っ張ります。
三匹は無事に「ぷらっとほおむ」に出て、
やってきた甲武線に乗り込んだのですが……。
金魚たちの初めての大冒険を、
太郎さんちの白黒ねこが見守っています。
心配そうにそっとあとをつける姿がかわいい。
ガリ版多色刷りの絵は、昔懐かしさを感じる風合い。
紙芝居でも見てみたいなあ!
与謝野晶子がわが子に語ったお話から生まれた童話。
のんびりした休日にどうぞ。
『きんぎょのおつかい』
絵:高部晴市/文:与謝野晶子
出版社:架空社
イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ