歯磨きは回数以上に毎回の質が重要
健康で美しい歯はアンチエイジングの基本ですが、皆さんは1日に何回歯磨きを行っていますか?朝昼晩の食後3回、歯磨きをしている方も多いと思いますが、朝に時間がなかったり、昼食後に歯磨きをする場所がなかったりと、1日に1~2回しか歯磨きができない方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、歯磨きの回数も大事ですが、毎回の歯磨きでどれくらいきれいに磨けているか、つまり歯磨きの質は回数以上に虫歯や歯周病予防には重要なポイントです。
歯磨きの回数が多くても磨けていない場合が
現実に朝昼晩と3回以上歯磨きしていても、虫歯や歯周病になってしまう方がいるように、単に歯磨きの回数だけ多くても、正しく歯磨きをしていないと、汚れが残ってしまっている場合も少なくありません。特に歯磨き粉を一度にたくさん使われる方は、1日の歯磨き回数が多くても要注意です。
歯磨き粉には歯周病を予防する成分など種々の薬効成分が含まれているため、歯磨き粉の量を多くすれば、一見きれいに磨けるように感じるかと思います。しかし、歯磨き粉の量を多くすると、磨いた時に歯磨き粉の泡で口の中がいっぱいになってしまいます。すると、細かいところが磨けていなくても、なんとなくスッキリするので、短時間でも磨いたつもりになってしまいがちです。歯磨き粉に含まれる薬効成分は、あまり短い時間では効果が出ませんので、結果として汚れも残り、薬効成分も効果が出ないことになってしまいます。
歯磨きは2度磨きがおすすめ
でも、歯磨き粉を付けないで歯磨きするのはスッキリ感もなく、なんとなく気持ち悪いですよね。そこでおすすめの歯磨き方法は、まずは歯磨き粉を使わずに歯ブラシだけで歯磨きを行い、一旦うがいしてから歯磨き粉を付けて改めて磨く、「2度磨き」です。
この方法だと、1回目の歯磨きでは泡も立たないので、細かいところまで汚れを落とす事に集中できます。そして2回目に歯磨き粉を付けて仕上げをすることで、スッキリ感も得られ、歯磨き粉の薬効成分を歯や歯茎に十分に効かせる事もできます。
2度磨きでも歯磨き粉の量は少な目に
ちなみに歯磨き粉の量ですが、2度磨きの場合でも、テレビコマーシャルのように歯ブラシの毛先の端から端までたっぷり付ける必要はありません。歯磨き粉の付けすぎは泡が立ちすぎてしまい、歯磨きがしにくい状態にもなってしまいますので、あまりおすすめではありません。
歯磨き粉に特別な指示がない限り、歯ブラシの毛先の端にほんの少し付けるだけで、実は十分なのです。ただ、2度磨きは慣れないと時間が掛かりますので、最初のうちは1日の中で余裕がある時間帯で試してみてくださいね。