今日のカフェボンボンの本棚は、『噂の女』。
愛と欲望が渦巻く街に噂の女あり! 人気作家・奥田英朗の毒と笑いに満ちたエンターテインメント小説です。
『噂の女』
著者:奥田英朗
出版社:新潮社
彼女の名前はミユキ。いつもきな臭い話がつきまとう女です。
金持ちの男たちを色仕掛けで次々と手玉に取る。財産目当てと噂されてもどこ吹く風。やがては玉の輿婚から高級クラブのママへ。
妖艶なだけじゃない。愛想も気配りもあって家庭的。それがミユキの魔力。可愛げなんですね、きっと。
だから「たとえ騙されたって俺は構わん」と男に言わしめる。「一度でいいから自分も悪女になってみたい」と妄想する女さえいる。
ミユキに魅入られたら最後、男も女も果てしない欲望に目覚めてしまうのです。昔のミユキを知る人は口をそろえて言うんです。すっごい地味な子やったのに……。
そんな子がどこでどうして、強烈な存在感を放つ「噂の女」になったのかすごく知りたくなる。
*奥田英朗さんの小説、こちらもどうぞ。
『ナオミとカナコ』(奥田英朗/幻冬舎)
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/author/14/