今日のカフェボンボンは、奥田英朗の『ナオミとカナコ』。
大親友の女性同士がある日「共犯者」となる。若い二人が犯罪に手を染めていく過程を、疾走感あふれる筆致で描いたストーリーです。
『ナオミとカナコ』
著者:奥田英朗
出版社:幻冬舎
勝ち気な直美と控えめな加奈子。性格は全く違うけれど、価値観は同じ。大学時代に友人となって以来、強い絆を感じていた。
そんな二人が久しぶりに会った時、直美は加奈子が夫から激しい暴力を受けていることを知る。直美が直面したのは、変わり果てた加奈子、平凡な日常を失い、恐怖に怯え切った女だった……。
いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那。
切羽詰まった人間の心理状態がリアルに描かれ、親友を助けたいという直美の狂おしい焦燥感が伝わってくる。サスペンスフルな展開にページをめくる手が止まらない。脈拍も速くなっちゃいました!
ドラマ化も決定したそうです。小説とドラマの両方で、「共犯者」となった二人の運命を見届けたい。
Love, まっこリ〜ナ
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