ラブ&ピースな写真を愛する“脱力写真家”・藤田一咲の写真とお茶にまつわるエッセイ。緑の木陰でお茶をのみながら読みたい楽しい本です。
『お茶と写真の時間』
著者:藤田一咲
出版社:エイ出版社
藤田一咲さんは、大のお茶好き、写真好き。気分や天候に合わせて茶葉を選んで持っていき、自然のなかで、ガラスのコップに茶葉を直接入れて味や香りを楽しむ。
自分のスタイルに応じたお茶の愉しみかたと「自分の好きな写真を、自分の好きなカメラで、自分の好きなように撮って、味わう」写真の撮りかたはとてもよく似ているのだそうだ。おじいさんの古いカメラ、オモチャカメラ、一眼レフカメラ。好きなカメラを携えて出かけよう。
火星への移住が突然決まったとしたら、あなたは何を写真に撮ってもっていきますか? 撮りたいものがわからない人には藤田さんはそんなふうに問いかける。私だったら、家族、「おかえり」と迎えてくれる笑顔がいいな。
それから友人の大好きな表情、見慣れたお皿に盛られた夕食やベランダに干した洗濯物とつっかけ、庭に咲いたバラやクレマチスの花も……。とにかく毎日そこにある、一番身近なものを撮りたいと思う。
幸いにしていまのところ移住の予定はないので、ゆっくりとした気持ちで写真を楽しんでいきたい。でも、その問いかけが心の隅にある限り、日常の一瞬一瞬がより愛おしく思える気がします。
お茶と写真の「朝時間」は、写真は「どこでもドア」だという素敵な言葉を。「どこでもドア」を通って、私たちは懐かしい人や風景にまた会える。
Love, まっこリ〜ナ
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