今朝のカフェボンボンは、写真家の武田花のフォト・エッセイ。
写真を撮ったらお土産買ってお酒を飲んで。女ひとりの気ままな旅。どこか知らない町のモノクロームの風景に旅心誘われます。
「散歩日和な本特集」第4弾をお楽しみください。
『イカ干しは日向の匂い』
著者:武田花
出版社:角川春樹事務所
トタンの外壁や店のショーウインドウに、強い日差しが容赦なく照りつけている。ひっそりとほこりをかぶったような町には、人の姿は写っていない。猫がときどきいるだけ。時間が止まっている。
エッセイには、旅先で花さんが出会った人がいろいろと登場する。食堂のおばさん、港町の女子高生、温泉町の不動産屋の男。みんないい味を出しています。
誰もいない写真のフレームの外に、この人たちの姿が生き生きと見える気がするから不思議。時間はちゃんと前に進んでいる。カメラで時間を止めて、言葉で時計の竜頭を巻くような印象を受けました。写真と文章が絶妙なバランスの一冊です。
本書の「朝時間」は、ふらりと立ち寄った漁港。
イカ焼きの香ばしい匂いが漂ってきます。
本日から読書週間が始まります。みなさん、朝の読書を楽しんでくださいね!
今日も散歩日和。
Love, まっこリ〜ナ
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