今日のカフェボンボンは、『ひとつのせかいちず』。
各国の子どもたちに世界地図を描いてもらったら?
世界じゅうを巡り、子どもたちに画用紙と24色のサインペンを渡して、思い思いの世界地図を描いてもらった。カナダ、ブラジル、キューバ、イタリア、ケニア、ベトナムなど23か国。122人の子どもたちが心に想う地図です。
『ひとつのせかいちず』
著者:伊勢華子
出版社:扶桑社
女の子の話が大好きな男の子は、ハートの形をした国を描く。地図が見えなくなるほどたくさんの虹を描く子もいる。
自然環境やお国柄が違えば、子どもたちの描く地図もいろいろあって当たり前。空や海の色、雨や花、音楽によっても子どもの気分はどんどん変わり、地図の形や色に反映されるのだと思う。
地図からは国の教育環境も見えてきます。難民キャンプで暮らし学校に行けない子、世界地図や地球儀を見たこともない子どもたちもたくさんいます。子どもの笑顔の写真と地図をひとつひとつ見比べていくのが楽しいです!
みんなの地図の「朝時間」は、4才のキャメロンが描いた地図。青い色の地球が笑っています。
メキシコの浜辺やセイシェルの市場で、ギリシアの教会、イタリアの食卓で……。著者が子どもたちと触れ合う場面は、まるで一編のロードムービーを見ているよう。
遠い国の街のざわめきと子どもの歓声が、耳もとに聞こえてくるようです。
Love, まっこリ〜ナ