今日のカフェボンボンは、フランスの小説『昼顔』。
テレビドラマ「昼顔」が話題になりましたが、こちらは元祖・昼顔。カトリーヌ・ドヌーヴ主演映画『昼顔』の原作本です。
この本の表紙のエロティックなこと。金髪を乱したカトリーヌ・ドヌーヴ。その表情が語るのは、倦怠? それとも喜び?うっすらと開いた唇からもれるのは……。肉感的な肢体から立ち上るのは少なくとも後悔ではないみたい。
映画でドヌーヴが主演した、若く美しいセヴリーヌ。彼女は医者の妻として平穏な日々を送っていたが、ある日、友人から売春宿の話を聞き激しく動揺する。セヴリーヌが娼婦となるのは夫のいない昼下がりだけ。だから名前は「昼顔」……。
映画が有名だけれど、原作もとても面白い。センセーショナルなストーリーだけでなく、セヴリーヌの二面性と渇望を描いた心理描写に引き込まれます。
一女性の霊と肉との間の異常な乖離を扱った小説。翻訳をした堀口大學はこう書いておられます。
ぜひ復刊してほしい一冊です。ドキドキする表紙カバーはこのままで!
Love, まっこリ〜ナ