今日のカフェボンボンは、フランスの小説『昼顔』

テレビドラマ「昼顔」が話題になりましたが、こちらは元祖・昼顔。カトリーヌ・ドヌーヴ主演映画『昼顔』の原作本です。

『昼顔』(ジョゼフ・ケッセル/堀口大學訳/新潮社)
『昼顔』(ジョゼフ・ケッセル/堀口大學訳/新潮社)

この本の表紙のエロティックなこと。金髪を乱したカトリーヌ・ドヌーヴ。その表情が語るのは、倦怠? それとも喜び?うっすらと開いた唇からもれるのは……。肉感的な肢体から立ち上るのは少なくとも後悔ではないみたい。

映画でドヌーヴが主演した、若く美しいセヴリーヌ。彼女は医者の妻として平穏な日々を送っていたが、ある日、友人から売春宿の話を聞き激しく動揺する。セヴリーヌが娼婦となるのは夫のいない昼下がりだけ。だから名前は「昼顔」……。

映画が有名だけれど、原作もとても面白い。センセーショナルなストーリーだけでなく、セヴリーヌの二面性と渇望を描いた心理描写に引き込まれます。

一女性の霊と肉との間の異常な乖離を扱った小説。翻訳をした堀口大學はこう書いておられます。

ぜひ復刊してほしい一冊です。ドキドキする表紙カバーはこのままで!

Love, まっこリ〜ナ

 

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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