今日のカフェボンボンは、推理小説集『水の肌』。
松本清張が人の愛憎と欲を鋭く描いた傑作短編5作品。松本清張ドラマスペシャル「三億円事件」の原作も収録しています。
『水の肌』
著者:松本清張
出版社:新潮社
『わるいやつら』という作品があるけれど、松本清張の小説にはじつに悪い男や女が出てくる。身勝手で欲が深くて頭が切れる。お金がない、あいつが邪魔だと冷酷緻密に犯罪を企む。
でも、見るからにワルじゃないからわかりにくいの。うまく正体を隠してまわりに擬態している。犯人は自分だけは捕まらないと自信満々。だから、捜査の手が伸び、絶体絶命となる瞬間がたまらない。小気味いいのだ。
しかし、あの「三億円事件」の犯人は逃げ延びた。テレビ朝日では、二夜連続で松本清張ドラマを放送予定。第一夜の1月18日(土)は、昭和の未解決事件「三億円事件」。捜査の盲点をあぶり出す『小説 3億円事件』の初ドラマ化です。田村正和主演のスペシャルドラマ、楽しみですね!
そして、第二夜の1月19日(日)は、ビートたけし主演の『黒い福音』。スチュワーデス殺人事件を描いた異色の推理小説です。今週末、要チェックの2冊です!
『黒い福音』
著者:松本清張
出版社:新潮社
Love, まっこリ〜ナ