今日のカフェボンボンは、新刊『探偵は壊れた街で』。
女性私立探偵クレア・デウィットを主人公にしたミステリー小説。クールな女探偵の活躍にシビレます!
『探偵は壊れた街で』
著者:サラ・グラン/訳:高山祥子
出版社:東京創元社
私立探偵のクレアは、独特の世界観をもつブルックリン生まれの35歳。人の心を読み、ひたすら真実を追いかける。
物語の舞台は、ハリケーン被害の爪痕が残るニューオーリンズ。クレアは失踪した地方検事補の捜索を依頼される。物語を読み出すやいなや、クレアの謎めいた魅力に引き込まれます。
あらゆる物事に予兆や徴(しるし)を見つけるのがクレアの探偵術。時には占いや夢も手がかりにしつつ謎を解き明かしていく。深く傷ついたままの街で、クレアがどのように事件と向き合っていくのか。
彼女は「依頼人は謎を解くために探偵を雇うのではない」という。“探偵は真実を暴いても決して感謝されない”。それが探偵の宿命だとわかっていながら、苦い真実を追求し続けるクレアが切なくて……。
予兆の読み方を知るミステリアスな探偵。クレア自身の徴をもっと知りたくなる。
Love, まっこリ〜ナ