今日のカフェボンボンは、『ぼくは夜に旅をする』。
人間は死んだらどこにいくのだろう。愛する人に一目会いたい。この難しい問いに答える、美しくファンタジックな物語です。
『ぼくは夜に旅をする』
著者:キャサリン・マーシュ/訳:堀川志野舞
出版社:早川書房
幼いときに母を亡くした14歳の内気な少年ジャックは、ある日、ニューヨークの駅で不思議な少女と出会う。少女に案内された先は、なんと死者の世界への入り口。ジャックの母を探すため、ふたりは死者の国へ旅に出る。
ゴーストたちの暮らしぶりの意外性がこの物語の魅力。ニューヨーカーのゴーストってこんな感じなの!? 酒場に集ったり、バスケットボール観戦をしたり。生きているときとあまり変わらないのです。「とりつく」様子は切実で切ないけれど……。
ゴーストにしかできないワザは、自由に空を飛ぶこと。そして“夜になれば街は丸ごと自分のもの”。ふたりが冬の夜空を手をつないで飛び回る。ゾクゾクするほど心ときめく美しいシーンです。
想像の翼をはためかせて楽しんで。
Love, まっこリ〜ナ
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