今日のカフェボンボンは、全米ベストセラーの『ペーパーボーイ』。
ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ザック・エフロンら出演映画の原作です。
『ペーパーボーイ』
著者:ピート・デクスター/訳:谷垣暁美
出版社:集英社
舞台はアメリカ南部フロリダの小さな町。大学を退学し父の新聞社を手伝うジャックのもとに、マイアミで新聞記者している兄が殺人事件の取材に戻ってくる。
犯人とされる死刑囚の婚約者・シャーロットも乗り込んでくる。兄たちとともに事件の再調査を進めるうちに、彼らは閉鎖的で複雑な人間関係と事件の深みにはまっていく……。
本書を映画化したのが『ペーパーボーイ 真夏の引力』。映画のうたい文句にはスキャンダラス、いかがわしい、禁断などの言葉が並ぶ。確かに殺人事件もキャラクターも衝撃的だけど、物語の根底にあるのは真実を明るみにしたいという記者魂。優秀な記者が死刑囚のえん罪疑惑を調べ上げていく、骨太なミステリー小説なのだ。
死刑囚のフィアンセ役には、ニコール・キッドマン。きわどく挑発的なニコールが、この強烈なキャラクターにばっちりハマってる。
1969年、フロリダ、底なし沼。
ストーリーの結末を知ったあと、しばらく現実に戻れなかった。
Love, まっこリ〜ナ