今日のカフェボンボンは、サガンの名作『悲しみよ こんにちは』。
南仏の海を舞台にした17歳のセシルの愛と悲しみの物語。ちょっとけだるい日曜日の午後におすすめの小説です。
河野万里子さんの訳は、セシルの弾けるような若々しさがより際立つようで新鮮です。
『悲しみよ こんにちは』
著者:フランソワーズ・サガン/訳:河野万里子
出版社:新潮社
パリに住む生意気で可愛くやせっぽちのセシルは、大好きなパパとその若いガールフレンドのエルザとともに海辺の別荘でひと夏を過ごす。
新しく出会ったボーイフレンドとの恋やヨット遊びに明け暮れるまばゆい日々。地中海の太陽に焼かれた肌は小麦色に輝いていた。
プレイボーイのパパは友だちのようにいつも愉快で、このうえなく自由! 完璧なヴァカンスのはずだった……。
40歳の父親と美しいアンヌの本気の恋、セシルの若い恋や嫉妬に熱く胸が焦がれる思いがする。この小説を書いたとき、サガンは18歳。サガンとセシルはどんなふうに重なるのだろう?
セシルの「朝時間」は、熱いブラックコーヒーとともにかじるオレンジの香り。
本のお供には、モヒートをいかがでしょう。ミントの葉を入れた、今の季節にぴったりのラムベースのカクテルです。摘みたてのミントが鮮烈に香るモヒートのような小説をどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ