おはようございます。美習慣コーチの長谷川千尋です。
季節の移ろいを感じるたびに、「日本の朝ってなんて豊かなんだろう」と思います。
秋の朝、澄んだ空気の中で炊きたてのごはんや味噌汁の香りに包まれると、それだけで心がほどけていくような感覚になります。
四季のある日本では、季節を味わうこと自体が“心と体を整える時間”です。
夏の疲れを癒し、冬に備える「実りの季節」である秋。
東洋医学では、秋は「肺」と「大腸」を整える季節とされ、キーワードは「潤い」と「手放し」。
自然が実りを収穫し、静けさに向かうように、私たちの体も「余分なものを手放し、必要な栄養をやさしく取り込む」リズムへと移ります。
季節の流れに寄り添うことで、無理なく自分を整えられる――それが秋の朝の魅力です。

美習慣コーチおすすめ!秋の朝ごはん3つの提案
【1】「温める朝」で自律神経を整える
秋の朝は体温が下がりやすく、冷えによるだるさや集中力の低下が起きがちです。
まずは“温”の習慣を。味噌汁やスープ、白湯を飲んで体温を1℃上げるだけで、代謝・免疫力・メンタルが安定します。
温かい一杯は、心と体に「今日も大丈夫」と伝える自己対話の時間です。
【2】「旬の香り」で季節を味わう
香りは五感の中でも、特に記憶と感情を司る感覚。
秋の香り焼き鮭、きのこ、さつまいも、味噌の湯気。
香ばしさや甘みを感じながら食べると、呼吸が深くなり、自律神経が整います。
朝食に旬の一品を加えるだけで、“季節と調和する心地よさ”が生まれます。
【3】「五感で整う」盛りつけとしつらえ
忙しい朝でも、ほんのひと手間で心は満たされます。
木のトレーにごはんと汁椀を並べ、箸置きを添える。
器の温もり、香り、音、彩り──五感で味わう時間が「心の余白」を育てます。
朝食は栄養補給だけでなく、“一日の軸をつくる時間”として大切にしたいものです。
季節の行事を“暮らしの美習慣”に
「中秋の名月」には、すすきとほおずきを飾り、満月を見上げながら静かにお茶をいただきました。
そのひとときは、日常のあわただしさを手放し、季節の移ろいに心をゆだねる時間。
夜空に浮かぶ月を眺めていると、自然と呼吸が深くなり、心がすっと整っていくのを感じました。
四季の行事をほんの少し暮らしに取り入れるだけで、日々の中に静かな満足感が生まれます。
それはきっと、自分をやさしく整えるための“ひとさじの余白”なのかもしれません。
まとめ
「季節を感じながら整える朝」は、心の余裕を育て、日々の幸福度を高めてくれます。
五感を使って秋を味わい、自然と調和する暮らしを意識すること。
それが、現代をしなやかに生きる私たちにとっての“美しい生き方の習慣”です。
明日の朝、炊きたての香りとともに深呼吸から一日を始めてみませんか?
そのひと呼吸が、日常を静かに整えてくれるかもしれません。


