おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ「具体的に伝えよう」
さて、少し前にあることが話題となりましたが、ご存じでしょうか。
- 「8時10分前」と言われたら、何時何分だと思いますか?
もしあなたが「8時10分前に集合しよう」と言われたら、何時頃行きますか?
2025年6月25日放送のめざましテレビでは、「8時10分前に集合と言われたら何時だと思うか」を都内で100人に聞いた結果、次のような結果になったそうです。
- 「7時50分」と答えた方
【40代・50代】84%
【10代~25歳】36%
- 「8時~8時9分」と答えた方
【40代・50代】16%
【10代~25歳】64%
「8時の10分前」なのか、「8時10分の前」なのか――考え方が異なるんですね。

また、「1時間弱」や「1,000円弱」などの「弱」の解釈も、世代によって違いがあるようです。
- 【従来の解釈】55分くらい/900円〜999円くらい → その数字に少し届かないくらい
- 【若い世代】1時間10分くらい/1,100円くらい → その数字を少し超えるくらい
若い世代では、「弱」を“その数字より大きい”と捉える傾向があるようです。
本来は、国語辞書によると「弱」は、ある数の端数を切り上げたとき、それよりも少し不足があることをいう、とあります。
えー!と思う方もいるかもしれませんが、このような解釈の違いがあると知っておくだけで、ミスコミュニケーションを防ぐことができますね。
ミスコミュニケーションを防ぐには?
同じ世代であっても感覚は人それぞれ。曖昧な表現を避け、具体的な数字で伝えることが大切です。

【曖昧な表現例→具体的な表現】
- 1時間弱/強かかりました → 50分ほど
- 8時10分前に集合 → 7時50分に
- 少なめに/多めに準備して → 25部準備して
- 少し/かなり遅れます → 5分遅れます
- 後日送ります → 3日以内に送ります
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いかがでしょうか。感覚は人それぞれ。円滑なコミュニケーションのために、具体的な数字を伝えることを意識したいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

