この連載では、朝活コミュニティ「朝キャリ」のみなさんに、朝の時間の楽しみ方や、朝活をして変わったこと、取り組んでいるチャレンジをご紹介いただきます!

おはようございます。朝キャリメンバーのさとコーチです。親子でお金のことを楽しく学びながら、子どもの「生きる力」を育てるコーチをしています。
最近、お金の本や記事をよく見かけませんか?例えば、ふるさと納税やNISA。でも、なんだか難しいし、なんとなく考えるのを後回しにしている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、「普段の会話で、子どもに親がお金のことをわかりやすく伝える」ことができると、親もお金のことを理解できるし、子どもにもお金を学ぶきっかけを作れるんです。
お金は「生活に直結する知恵」です。家庭での会話が一番の教材になります。ハーバード大学教育大学院ホームページの記事『子どもとお金の話をすること(Talking Money With Kids and Teens)』でも、親が子どもとお金の話をすることが、金銭感覚を育てる大切な要素だと示されています。
(出所:Talking Money With Kids and Teens(2023, Harvard Graduate School of Education))
朝時間がチャンス!親子で気軽にお金の話をしてみよう

さて、そうは言っても「一体どうやればいいの?」「難しそう」と迷う方も多いはず。
- 親自身が家計や投資のことをちゃんと理解していないから、子どもに説明できない
- 質問されても答えられなかったら恥ずかしい
- お金の話をすると、モノやお金に執着する子になるのでは?
- 「お金の話は下品」「家庭で話すべきじゃない」と自分の親からそう教わってきたから、なんとなく抵抗がある
…などの悩みがつきないかもしれません。
けれど、大丈夫です!そんな方でも続けられるコツは「朝の普段の会話」に組み込むことです。難しく考える必要はありません。ほんの5分、朝の会話に添えるだけで、子どもの未来に役立つお金の感覚は育っていきます。
朝食の時など、日常の流れに組み込むと自然に続き、小さな習慣が大きな変化を生みます。
会話に組み込める「朝の声かけ」3例

そこで、朝に使いたい「お金の声かけ」の例を、3つのシチュエーションをご紹介します。
卵かけご飯を食べながら
「昨日卵を買いに行ったら、値上げしてたの。猛暑で鶏が卵を産む数が減ったんだんって。」→値上げの理由を添えることで、この話からは異常気象も物の値段に関係することが伝えられます。
『米価格高騰』というテレビのニュースを見ながら
「お米の値段が上がっているね。店頭に並ぶお米の数は少なくて、お米を欲しい人の数は今まで通りだから、価格が上がってるんだよ。逆にお米が余ってて、お米を欲しい人が少ない場合は値下げをして売ろうとするよね。」→この話から、価格高騰の理由や、買いたい人と売りたい人のバランスで物の値段が決まることを伝えられます。
夏休みに行った旅行の話をしながら
「夏に行った旅行、楽しかったね。旅の思い出はいつまでも心に残るから、いいお金の使い方だね。」→有効なお金の使い方や、親のお金に対する価値観を伝えることができます。
身近な積み重ねで「お金に強い子」を育てよう

声かけは、ほんのひとこと。けれど積み重なれば、お金を通じて、人生を楽しむこと、判断力や想像力、価値観など、子どものお金感覚はぐんと育ちます。そしてそれは、「お金に強い子」になるための大切な力になります。
朝の光のように軽やかに、今日からひとこと始めてみませんか?
さとコーチさんのプロフィール

ボンド大学MBA、日米欧の金融機関勤務歴約30年。CFP®保有(国際的なFP資格 )。(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ、JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー®
親御さま向けに、お子様の自主性を引き出すコーチングスキルを提供。毎月定例で親御さま向けのグループコーチングを主宰。インスタグラムでは、子どもたちが将来独り立ちして活躍できる子になるために、お金に強く自立した子を育てる親子の会話を発信。高校生の母。
Instagram: @sato_coach

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