おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマは「ご飯のよそい方」
日本人にとって大切な食べ物「ご飯」。ご飯はどのようによそっていますか?
今回は、知っておきたいご飯のよそいかたとその理由について一緒に確認しましょう。

どうしてご飯を「よそう」と言うの?
「よそう」は「身だしなみを整える」の「装(よそお)う」が語源で、「整える」という意味です。
食べ物を器に「整えて用意する」ことを「よそう」と言うようになったそうです。
ただ入れるだけではなく、見た目にも美味しく見えるように準備する、という心が表現されていますね。
ご飯を2回に分けてよそうのはなぜ?
ご飯をよそう時は、2回または3回に分けてよそうのがよいとされています
これは、仏様にお供えするご飯は1回でよそうことが基本であるため、仏様の作法と同じになると死を連想させ、縁起が悪いとされているからです。
仏様にお供えするご飯を1回でよそうのは、不幸が度々こないようにという説もあります。
また、2回に分けることで中央が少し高くなり、見た目にも美しくなり、丁寧さを表すことができます。

ご飯のよそい方
ご飯は、2~3回に分けてよそいます。
- 1回目は、茶碗の6分目の量をよそいます
- 2回目は、少なめの量で、茶碗の7~8分目になる量をよそいます。こうすることで、中央が少しだけ高くなり、山型になることで見た目が美しく整います。
上から押し付けたり丸くカタチを整えたりすると、仏様のお供えと同じになるため、空気を含ませふんわりとした状態にしましょう。
1回目で多くとってしまった場合は、2回目はほんの少しの量をとるか、よそう仕草をして、1回にならないようにしましょう。

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いかがでしょうか。昔から日本人にとって大切にされてきた「ご飯」。美しく見えるように整えることを意識して、心を込めてよそいたいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

