おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ「箸置きについて知ろう」
お箸の先がテーブルに直に触れないように、また、食卓を彩る役割も果たすアイテム、箸置き。
皆さんはご家庭で使っていますか?
今回は、小さなアイテムだけど、丁寧な食事の時間に繋がる「箸置き」について、一緒に確認しましょう。

箸置きはどうして使われるようになったの?
もともとは、神様にお供えをするときに、神様が口に運ぶ箸を直に置いて汚れないようにと、神事で使われるものだったという説があります。
また、昔はひとりひとつの膳に食事が用意されていたため、箸置きの必要はなかったのですが、西洋のテーブルが一般的になり、みんなが同じ台で食事をとるようになってから、箸置きが普及したと言われています。

箸置きを使わなかったら?
テーブルに直接置くと衛生面が気になりますよね。
そのため箸先がテーブルにつかないように、つい食器の上に置いてしまうこともありますが、そうすると「渡し箸(わたしばし)」といって「三途の川への渡し橋」をイメージさせるため、縁起が悪く、マナー違反になると言われています。
また、汚れた箸先が高い位置にくるため、周りの人の目に留まってしまい、美しくありませんね。

箸置きの使い方
箸を箸置きに置くときは、口に触れる箸先を少し(3cm程度)、箸置きより外に出すようにします。
衛生的にも、箸先を直接箸置きに置かないように気を付けてくださいね。

箸置きがない場合はどうする?
小皿やお盆の「淵」に「箸先」を乗せましょう。
そうすると、低い位置に箸先がくるため、周りの人にも見えづらくなり、縁起も悪くありませんね。

*****
いかがでしょうか。今回は、箸置きの役割や使い方についてお話しました。
とても小さなアイテムで、なくても支障はないように思える箸置きですが、小さな行動に心遣いや丁寧さがあらわれます。
できれば、一口食べたら、一度箸を箸置きに置いて、丁寧に味わえると上級者ですよ。
ぜひ箸置きを丁寧に使ってみてくださいね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

